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- 振り返れば、長く、険しく、けれども素晴らしい旅だった。
故郷に帰ってきた今でも、時折目を閉じて、冒険の日々を思い出す。
そのたびに、長年我が身を守ってくれた鎧を身に付けようと試みる。
そのたびに、いくつもの小瓶やらキノコやらを鞄に目一杯詰め込む。
しばらくして、私は床に座り込む。
冒険を欲する自分の意思に反するように、
身体は旅に出ることを拒絶していた。
ふと、視界に、節くれだった自分の手が飛び込んでくる―。
節目というのか、潮目というのか。
とにかく、今が"それ"なのだ。